車をお持ちの方は、一度は経験したことがある“バッテリー上がり”。
信号待ちで、急にエンジンが止まってしまい、車のキーをいくら、回しても「キュルキュル」音のみで、さっぱり車が動かない。
あの時の“焦り”は、半端ないですよね(笑)
今回、車のバッテリーが起きてしまう原因について紹介します。車の使用頻度によってバッテリーの寿命は違いますが、バッテリー上がりの原因が分かれば対策ができますね。
参考にしてください^^
バッテリー上がりとは、どのような状況のことなのか
車は、ガソリンだけで動いているのではなく、電気も車を動かすのに重要な役割をします。
その電気のトラブルで多いのがバッテリ上がり!!
バッテリー上がりとは、バッテリーに充電させる電気の量より電気の使用量が多い状態のことを指します。バッテリーが放電している状態です。
バッテリートラブルで車が止まってしまう場合の多くが、これが原因です。
バッテリーは、常に充電と放電をおこなっています。
充電する電気量より使用する電気量が多いと、バッテリー自体が発電できなくなってしまい車が動かなくなってしまうのです。
また、バッテリー上がりは、冬に多い傾向があります。
なぜなら、気温が下がるとバッテリー内のバッテリー液(電解液)の温度も下がってしまい、電解液容積が減少するからです。
新品のバッテリーを冬に交換した場合、多少、電解液容積が減ったところで“バッテリー上がり”が出ることは稀です。
ですが、バッテリーを交換し一年くらい使用すると、バッテリーは摩耗しています。
バッテリーが摩耗している、弱っている状態で冬を迎えると、バッテリーは上がりやすくなるのです。
1 バッテリー上がりの原因の多くは、ライトの消し忘れ!!
ヘッドライトやハザードランプ、ルームランプの消し忘れが原因でバッテリーが上がります。
最近の車は、ヘッドライトをつけた状態で車のキーを抜くと警告音で教えてくれますが、昔の車だと警告音などで知らせてくれないので、うっかりライトを消し忘れることもあります。
バッテリーの容量によって違いますが、ライトをつけた状態だと約2時間ほどバッテリーは上がってしまいます。
車の天井にあるルームランプ(室内灯)
ルームランプは、常時点灯・常時消灯・ドアを開けると点灯する仕組みになっていますが、ルームランプを付けっぱなしで気付かずにエンジンを切り、車から降りる方もいます。
そうなると…翌日にはバッテリーが上がっています。
これを予防するには、ルームランプは常時消灯にして、必要なときにだけランプを点灯させるしかありません。
最近は、ルームランプ内のハロゲン球をLEDランプ化する方も増えています。
LEDランプに変えるメリットは電力の消費を抑えることができ、ハロゲン球より明るいこと、それと長寿命なことです。
半ドア状態でもバッテリーは上がります
車のドアが完全に閉めていない状態、半ドアの場合、ルームランプは点灯します(ルームランプが常時点灯の場合)
ルームランプが点灯している以上、電気を消耗しているでこの状態が続くとバッテリーは上がってしまいます。
ルームランプの場合だと一晩でバッテリーが上がります。
知人の男性が、ルームランプのハロゲン球が切れているのに気づかずにドアを閉めたのですが、半ドアになってしまっていて、翌朝、バッテリーが上がっていました。
2 エアコンの使い過ぎで、バッテリーが上がってしまう
車のエアコンの場合、コンデンサなどを冷却するために冷却ファンがあります。
コンデンサは、エンジンによって直接駆動しますが、この冷却ファンは電気で駆動させます。
夏場の暑いとき、エアコンを全開にすることがありますが、エアコンを全開にすると冷却ファンもフル回転で動きます。
そうなるとバッテリーに大きな負担をかけてしまいます。
また、ブレーキランプも意外に電力を多く消耗します。
頻繁にブレーキランプを点灯させる、または、ブレーキを踏みっぱなしにするとバッテリーの消耗も増えてきます。
よって、夏場の暑い時期に、渋滞などにつかまるとエアコンとブレーキランプの使用でバッテリーへの負担が増えてきます。
それにより、電気の充電より電気を消費することが増えてしまい車が止まってしまうのです。
夏場のバッテリー上がりの対策には、運転に支障のないカーラジオなどを切るようにしましょう。
エアコンは、車の電装品の中でも多くの電力を消費するので室内の温度が下がったなら、エアコンの風量を控えめにしましょう。
また、ブレーキランプを長時間、点灯させるとバッテリーの負担が増えるので、停車時間が長い場合は、サイドブレーキを使うことで電力の消費を抑えることができます。
3 長期間、車に乗らなかった場合、バッテリーは上がってしまいます。
車を使用せずに、そのまま放っておいてもバッテリーは上がってしまいます。
理由は、自然放電。
バッテリーは、常に充電と放電を繰り返しています。車を適度に走らせておこないと、バッテリーが充電ができないため、バッテリーより電気が減っていくのです。
早い場合、約一ヶ月ほどでバッテリーが上がってしまいます。
もし、長時間、車に乗らない場合は、バッテリーのマイナスケーブルだけを外しておけば、バッテリーが上がることはありません。
ただし、ケーブルを外すときプラス端子に工具を触れないようにしましょう。触れてしまうと火花が出て危険ですよ。
4 毎回、車を走らせる距離が短い…これではバッテリーが上がってしまいます。
車を走らせても、自宅から最寄りの駅までとか近所のスーパーに買い物に行く程度。距離としても、数百メートル程度、1kmも走らせていない…しかも、これがほぼ毎日。
この状況が続くと、バッテリーの充電量より放電量が多くなりバッテリーに負担をかけてしまい、最後には、バッテリーが上がってしまいます。
これを予防するには、一週間に一度くらいは、最低でも30分ほど車を走らせるようにしてください。
ただし、バッテリーの寿命が近づくと、車を走らせても十分な充電ができなくなるので、早めにバッテリーの交換をオススメします。
5 バッテリーの寿命が原因で、バッテリーが上がってしまう
昔のバッテリーは、バッテリーの寿命が近づくとヘッドランプが暗くなったり、エンジンのかかりが悪くなります。
このような状態になったときにバッテリーを交換をおこなったのですが、最近のバッテリーは性能が良くなり、上記の状態が出ずに“いきなりエンジンがかからなくなる”場合があります。
完全にバッテリーが寿命を迎えた場合、充電器で充電しても、ほぼ回復しません。至急、バッテリーの交換が必要です。
一般のバッテリーの寿命は、2年~3年ほどです。
※走行中の”キュルキュル音”。
エンジンルーム内のベルト絡みの音ですが、最悪、車が止まる可能性もあります。
まとめ
1~5までのバッテリーが上がってしまう原因は、どれも未然に防ぐことができます。
日頃から車の状態に気をつければ、愛車がバッテリー上がりで動かないということはなくなります。
楽しいカーライフを過ごすためにも、こまめな点検をおこないましょう。
以上、「車のバッテリーが上がってしまう5つの原因。対策方法を紹介します。」について、紹介しました。
おわり。